この頃、体調がとにかくわるくて毎日きつかった。ものを考えられないくらいにキツかった。ときどきパニックにもなった。単純にお金がなくなってきたからで、どうしていいか分からなかったからだ。
具体的な日は不明だけれど、どうにか会社を辞めることができた。
そして、少しだけ楽になって、ついに携帯電話の電源を入れて新しく機種変した。のんびりしていた暮らしから、スマホの走りにのっかった。実際に買ったのはSAMSUNGのWindows Mobileで少し時代おくれではあるけれど、物理キーボードが魅力的だった。この頃は三ヶ月前に比べると身体が動けるようにはなっていたのだと思う。冒頭と矛盾してしまうけれど、そういう感覚だったのだ。夜に散歩したりした。
スマホはちょっとしたPCみたいで、使っていて面白かった。とにかく色々なデータを詰めこもうとした。全部を持ち歩きたい感覚があった。不安だったのだと思う。ほどほどということがうまく体現できない時期だった。